どうもハウスです!
現在大学2年生で解剖実習があるんだけど、解剖実習ってどんなことするのか不安、雰囲気を知りたいな、また勉強法を知りたいなって方に向けて記事書いていきます。
- 解剖実習の概要【意義、雰囲気、実習内容など】
- 解剖実習の内容【基本採掘ゲーです】
- 解剖学実習の意義【人体の構造を立体的に把握する】
- 基本立ち作業【椅子があると快適】
- ふざけはしない、けど和気あいあいとした雰囲【班員と仲良く】
- 実習中に学ぶべきこと【高学年で役に立つ】
- 人体構造と疾患を関連付けて覚えておく
- 血管の分岐、神経の走行を把握しておく
- 不器用でも積極的に作業すること
- 解剖学おすすめ勉強法
- 理解したことは班員と共有する【他の班員と絡んでもいい】
- 解剖学アトラスは必須【あると無いとでは雲泥の差】
- 解剖学オススメ神アプリ【高学年になってもずっと使う】
解剖実習の概要【意義、雰囲気、実習内容など】
解剖実習の全体像について話していきます。
解剖実習の内容【基本採掘ゲーです】
解剖実習を終えた今、解剖実習とはなんであるのかと問われたら解答は『採掘ゲー』であると答えます。
実習内容ですが、その日見ていく構造(神経、血管、筋肉あるいは臓器など)の解説講義(10分程度)→剖出方法の説明(5分程度)→作業開始(3時間~6時間程度)→作業終了(剖出完了まで)
上記ルーティンをひたすら毎日繰り返します。だいたいどの大学でも3か月~半年くらいはこのスケジュールで実習していきます。
基本的にその日剖出すべき構造を発見できればだいたい終わりです。
なので剖出構造の難易度でその日の作業時間が変動します。
解剖学実習の意義【人体の構造を立体的に把握する】
解剖実習の意義について僕は、人体の構造を立体的に把握することであると考えています。
人体の構造は教科書でも学べますが、人体を立体的に把握するためには実習を用いてでしか学べる機会はありません。
高学年になっても立体構造をきちんと把握しきれていない部分があります。
実習できちんとみておくべきだったなって感じたりしています。
基本立ち作業【椅子があると快適】
解剖実習で何が辛かったかと聞かれれば、基本立ち作業でやるため腰が痛かったってことです。
作業しているときはいいですが、班員と剖出する部分が近接することがあります。
そういう際に椅子に座って休めればいいですが、剖出が大変な時はちょっときつい体制で作業を強いられることがあります。
これが結構な頻度であったので腰が痛かったですね。
ふざけはしない、けど和気あいあいとした雰囲気【班員と仲良く】
意外かもですが、解剖実習ってもっと厳かな雰囲気でやるものだと思っていました。
でも実際は班員と世間話しながらわきあいあいとやっていきます。
結構想像するとすごいですね、御献体とはいえ実際の人間の体を解体しながら世間話って。。。
解剖実習に限らず、外科手術の際も談笑はあるそうです。なのでそこまで緊張する必要ないと思います。
実習中に学ぶべきこと【高学年で役に立つ】
臨床の勉強をしている今、基礎医学と臨床の結びつきを強く意識でき解剖実習でこういうところ見ておくべき、学んでおくべきってポイント話していきます。
人体構造と疾患を関連付けて覚えておく
疾患の勉強をしていると、疾患原因いわゆる病態背景とよばれるものを学びます。
疾患の中にはもちろん外的な要因(感染症、アレルギー反応、免疫異常など)で起こるものをありますが、人体の生まれつきの構造異常、もしくは構造上の問題で障害がおこりやすい部位というのがあります。
有名な例を示すと、くるみ割症候群と呼ばれるものがあります。
左の腎臓からでた腎静脈は下行大静脈に戻る手前で腹部大動脈と上腸管膜動脈との間をくぐります。
この隙間には個人差があり、人によっては狭く腎静脈がこの部分で閉塞してしまうことでくるみ割り症候群を発症してしまいます。
テキストで見ても分かりますが、視覚的に理解すると一発で記憶することが出来ます。
血管の分岐、神経の走行を把握しておく
上記にも血管の走行、神経の走行など見ておくとどの部位での障害がどこの異常につながるかなど位置関係などの把握が容易になります。
予防注射の際,上腕に注射を打ちますが、打つ場所はだいたいどの医師が行っても決まって同じ場所なはずです。
なぜでしょうか?
その理由は、上腕には血管だけでなく神経が走っているためです。
予防接種で打つ上腕後側部には橈骨神経が走行しています。
なので傷害しないように上腕伸側の下1/3で打つ事が推奨されています。
こういうことが理解できるとなんか医者っぽい実感わきませんか?僕は結構好きです。
もちろんすべての構造を把握し記憶することは難しいでしょうが、剖出の際に講義で聞くと思いますので注意して実習するだけでも変わると思います。
不器用でも積極的に作業すること
学ぶなら受動的より能動的に学んだ方が記憶の定着がいいです。
なのでたとえ不器用でもガンガン作業しましょう。
ちなみに外科医としての腕と解剖の器用さは相関しないらしいですのでたとえ不器用でも落ち込む必要ないです。
僕もめっちゃ不器用でした(笑)。
解剖学おすすめ勉強法
最後に解剖学の勉強方法について書いていきます。
理解したことは班員と共有する【他の班員と絡んでもいい】
解剖実習ですが、みんなで一斉に作業するというより一人が解剖実習の手引きを見ながら班員に指示する人がいます。
そういう指示を出す人って予習をきちんとしてきて解剖実習中に班員から質問されてもすらすら答えるんですよね。
時に間違えるんですが、それでも人に教えるって経験で記憶の定着にはすごくいいみたいです。
その班員は試験で解剖構造すべて答えられたっぽいです。ただ英語はわからなかったようですが、それでもすごい!!
解剖学アトラスは必須【あると無いとでは雲泥の差】
僕の大学では講義プリントなるものが無く、人体構造はほとんど板書と手引きに書かれた簡略化された図をもとに作業をしていました。しかし、実際の構造とはかけ離れています。板書では神経は黄色、動脈は赤色、静脈は青色などで描かれていましたが、実際の構造では脂肪組織、結合組織などがびっしりあり神経が見つけにくかったり、また血管も血が抜かれているために赤くはなくただの管構造が見られるだけです。
つまり、実際の作業では板書も手引きもほとんど役に立ちません。こういう時に役に立つのが解剖学アトラスです。
解剖学のアトラスの良い点を簡潔に書きます。
・実際の人体の解剖図が示されている
・写真が豊富に掲載されている
・部位別に拡大画像がある
上記に挙げた通り、実際の人体図と解剖の実際とは差があります。剖出すべき構造を確認するために何度も資料をみたり、教授に聞いたりします。剖出できてもこの同定(剖出した構造を特定する作業)が大変だったりします。
アトラスは写真が載っているだけでなく、神経や血管の走行まで豊富な写真で見れるので役に立ちます。もはや必須です。
- 作者:JohannesW. Rohen
- 発売日: 2016/02/08
- メディア: 大型本
解剖学オススメ神アプリ【高学年になってもずっと使う】
当然ですが解剖実習をやっている際は目で見て確認できますが、実習が終わって講義棟から出ると実際に構造を見ながら勉強することはできなくなります。
こういう時こそ解剖学アトラスで勉強するだろって思いますが、解剖実習中に何度もアトラスを触るためにアトラスの教科書は脂肪組織や結合組織で汚れます。
それだけならまだしもにおいも当然付きます。これが嫌で僕は家に持ち帰って勉強とかはしませんでした。
そのかわり代用としてアトラスアプリをインストールして家で勉強していました。
アトラスアプリでは、実際の写真はありませんが精密に作られたモデルを使って勉強することが出来ます。
また、このアプリの素晴らしい点は筋肉の動きなどをきちんと再現してくれてタップすることで簡単に各筋肉がどのように機能するのか学べます。
また、断面図を掲載しているのも優れていて高学年になり、CTなどのスライス画像を勉強する際にも使えます。
僕は解剖の試験の時に、部活の行事で実習室での勉強開放時間に行けなかったために解剖学の試験勉強のほとんどをアトラスアプリのみでやり合格しました。ほんとおススメです。
解剖学の勉強は高学年でもいろんなところで役に立ちます。ぜひ頑張られてください!!