どうもハウスです!!
今日は医学生らしくまじめな記事です。僕意識高いんで(;^_^A
今、Medu4の循環器を勉強しているんですが、総論の部分でのつまずき、なぜ冠状動脈は拡張期に栄養されるのか?ってのを全然理解してなくてなんでなんだろうって思ったので調べてみました。
そもそも冠状動脈ってなんぞ??って僕のために絵を描きました。
...ひでぇ(笑)ピカソも嫉妬するなこれは。
ひどすぎるから普通にノートの書いたものも添付しておきます。
まだマシかなたぶん。絵が上手い人ってずるいよね。
さて、冠動脈が何か分かったと思うんですが、なぜ冠動脈は拡張期に血流が増えるのか?について話します。
一般的に血流が増えるタイミングというのは心筋が弛緩する拡張期ではなく、心臓が収縮し血液を送り出す収縮期だということは一般の方々でも想像に難くないはず。
しかし、この冠動脈は天邪鬼でして逆なんですよ、つまり拡張期に血流richになるんですよ。
これを理解するためにはポイントが3点ありました。
・冠動脈の起始部はバルサルバ洞
・心筋収縮時に冠動脈はつぶされる
・拡張期に血流が一部バックラッシュを起こす
さて初めて聞く名前がでてきました。なんだ?バルサルバ洞って?
ここでまたしても絵を使って説明するとこんな感じ
相変わらずひどい、けど図の位置関係は大まかにはあっているので良しとします。
この大動脈の図では大動脈が三つに分かれて見えますが、これは大動脈弁が3つあるからです。そしてこの弁のうち2つには穴が開いています。
そう!!この穴こそがバルサルバ洞と呼ばれるものであり、バルサルバ洞は冠動脈とつながりを持ちます。
冠動脈への血流はこのバルサルバ洞への流入が起こることで生じます。
次に血流が流入する仕組みについてです。これまた図が必要ですので
すごくわかりにくいですが、心筋が収縮した時と、弛緩した時のイメージ図です。
この図から分かるように心筋が弛緩した方が血流がRichになります。心筋の収縮時、心臓の体積は小さくなります、これに伴い心臓を栄養している冠動脈も一緒に小さくなります。
逆に心臓の体積が増える、すなわち心筋弛緩時には血管も拡張されます。これが冠動脈が拡張期に血流Richになる一つの原因です。
最後にバックラッシュについて説明してます。
わかりにくいので左心室の容積に着眼点を置いて説明すると、心筋が収縮すると左心室にある血流は体循環へと拍出されます。
この時当然ですが、左心室の容積は減少します。
次に心筋が収縮し終えた時点を考えます。
この時点で左心室の容積は一番小さくなっているはずってのは容易に理解できると思います。
これから左心室の容積は心筋の弛緩とともに増大します。
この左心室が増大するタイミングで血流を左心室内へ引き戻そうとする力が働きます。この力がバックラッシュです。
これはスポイトを考えると理解しやすいかなと思います。
左心室で発生したこのバックラッシュにより、血流の一部を左心室に引き戻す力が生まれます。実際には動脈弁が閉鎖するために左心室への血流の逆流は起こりません。
この引き戻す力によって戻された血流は大動脈弁で閉鎖された空間に一瞬貯まりますが、大動脈起始部にあるバルサルバ洞へと血流が逃げます。
そしてこの血流が冠動脈に流れるというわけです。
補足ですが、右心系は左心系と比較して心筋があまり発達していないために心筋収縮時でも血流は保たれているそうです。つまし右冠動脈は収縮時でも血流はあるそうです。
調べものはネットと手持ちの『病気が見える(循環器Ver)』でした。
これからこういう医学的な記事も書いていこうと思います。