意識低い系医学生の日記

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医学部でもセンター試験を9割を狙う必要はない!!

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どうもハウスです!

そろそろセンター試験を意識してきたころでしょうか?医学部目指しているけどセンター試験で9割いく自信がない。模試で点数が安定しなくて不安。

本記事では、そんな受験生の悩みに答えていきます。僕はセンター模試を30回以上、センター本試験を数えきれないくらい受けてきて最終的に830点を実力で取りました。この記事ではセンター試験で9割を取らなくてもいい理由、何点を取るべきかなどの目標点について話します。

    医学部でもセンター試験を9割取る必要はない!!

早速ですが、センター試験で9割を取らずとも国立医学部には受かります。まずはこのことを意識してください。

まずはこれを見て下さい。

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これは河合塾の2020年度入試難易度予想ランキング表の医学部医学科のセンター試験のボーダー得点率を示したものです。見てわかるようにボーダーが90%以下である大学がほとんどであることがわかると思います。視覚的にではなくきちんと数値にしてみますと下図の表のようになります。

 

 

センター試験ボーダー得点率

平均値①

86.6%

平均値②

84.9%


 少し補足説明をします。平均値①は全ての国公立医学部のボーダー平均で、②が国公立を上位と下位で分けた時の下位21大学での平均値です。センタ―試験で9割を取るとほぼすべての大学で有利に立ち回れる事がこの数値から読み取れますが、逆にセンター試験で85%程度(点数的に言えば765点)を取っていればそこまで不利にならないことが分かると思います。ちなみに僕の同級生にも聞きましたが、軒並み750~800の間でした。

    センター逃げ切り型でも実はそんなに取らなくていい

センター試験で9割を取る必要はそこまでないことは理解してもらえたと思いますが、それではセンター逃げ切り型と呼ばれる試験の総合点数におけるセンター試験の比率が高い大学にも言えるのか疑問に思う方もいるかと思います。次の図は各大学の入学試験の総得点におけるセンター試験の得点の割合を示した図です。

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数値が高いほど(図では左に行けば行くほど)センター試験の点数が合否に関係してきます。センター試験の比率が50%を超える大学を受ける場合を考えてみます。図で言うと徳島大学~弘前大学ですが、この大学だけでセンターボーダーを考えてみますと、平均値は84.9%で、得点換算では764点となります。

センター試験逃げ切り型と呼ばれる大学でもそこまで点数的にも高くないことが言えますね。それでは次にセンター試験で安定して高得点を取る方法について話します。

    センター試験で失敗しない勉強法

国公立医学部ではセンター試験での失敗は受験戦争での敗北を意味します。それはみなさん痛いほどわかると思います。それではどんな風に勉強していけばセンター試験で点数を安定させられるかお話しします。

僕の長い試験歴で効果的だと感じたのは試験科目ごとに最低ラインを設定してそれを安定して越えるように勉強する方法です。理由についてお話ししますとセンター試験の問題ではある程度までは実力で安定していきますが、それ以上になると少し運用素が強くなるからです。勿論勉強すればするほど点数的には安定していきますが、下限ラインを全科目で安定して越えるまでバランスよく勉強した方が時間効率が良いです。例えば最も点数が安定しやすい英語で考えてみます。

センター試験の英語でミスする可能性があるのはアクセントと文法部分です。ネクステ一冊を仕上げてもこの部分で10点前後失点する可能性があります。アクセント対策の参考書一冊仕上げれば確かにアクセントでミスる可能性は大幅に下がります。しかしそのためには結構な時間と、お金(参考書の代金)がかかります。そういうわけでこの10点の振れ幅を無くそうとするのは実は勉強効率の観点からは悪かったりします。

また下限ラインを決めておくのはセンター試験で1科目思うように上手くいかなくても、振れ幅があると分かっていればその後の試験で精神的に落ち着けるというメリットもあります。

以上の理由から僕はセンター試験の目標点数は幅を持たせて、その幅に点数を落とし込むという理論で勉強していました。この落とし込みであれば、無理なく最高にコスパの良い勉強ができるのでおすすめです。

    センター試験で失敗しない各科目の点数目標

以上の話を踏まえて無理なく比較的安定した点数の取り方を話しますが、下限ラインの設定は正直難しいです。ある程度2次試験の勉強をしていないと実力で取りやすい点数帯と運の要素に左右されやすい点数帯の境界の判別が困難だからです。ここでは僕の長い長いセンター試験歴の中で編み出した点数帯を参考にしてください。無理なく到達できる点数帯ですのでこのままの点数を目標にしても問題ありません。

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この図表の点数であれば、運の要素に頼ることなくかなりの確率で点数をこの幅に落とし込めます。点数の最下限も770点ですので、センター試験の比率が高い大学での合格者平均にも達していますし、問題ないです。またこの下限は低く振れた時の値であり、全ての科目で下振れすることは確率的にとても低いです。

このような点数を振れ幅として持つと試験本番で1つの科目で多少取れなくても全体でカバーできます。ちなみに僕は830点取った年もこの点数を狙うように勉強していました。

各科目の点数について説明します。

・社会系の科目

知識問題ですので、ここは85点以上が下限ラインです。配点が2~3点ですので、5問程度のミスは許されます。知識系の科目は一定以上のラインを越えると点数が勉強時間に比して上がらなくなるので85~90%あたりで安定したら他の科目に移りましょう。

・英語

180~となっていますが、実力があれば、アクセントで余程ミスしない限り190は固いです。しかし、読解問題でのミスについてノーミスの確率より1ミスする確率の方が高いと思われますので(実力があれば基本的にノーミスですが、心配のため)180~としました。

・国語

古文・漢文で9割を安定させ、現代文で7割を最低ラインとして対策します。理由は単純で、古文漢文は対策すれば9割~は行きますが、現代文特に小説は運ゲーの要素が強いです。予備校の先生の中では小説もきちんとやれば満点を狙えるという意見の人もいるのかもしれませんが、おそらく受験生レベルでは無理だと思われます。何年も研究すれば行けるのかもしれませんが、普通に考えて1年ずっと小説やるわけでもないのにあり得ない話です。

つまりここでのブレは小説が原因です。論説文はきちんと時間があれば、満点を狙えると思いますが、センター試験の国語は時間がタイトですので納得いくまで思考する時間はありません。そのためにミスする可能性があります。そんなわけで現代文では7割が最低ラインです。

・数学①/数学②

上で述べましたが、数学は2次試験の実力があってもセンター試験対策の勉強をしていないと大幅に失点する科目です。原因は計算ミス、マークミス、時間がタイトであるからです。数学①は90点、数学②は85点が下限ラインですが、合計で175点越えていればよいです。

・理科

理科についてですが、理科科目は実力があれば、失点箇所は知識問題のみのはずです。そのために知識問題の少ない物理は下限ラインが高いです。生物は確かに知識問題が多いですが、基礎的な知識問題が多く勉強していればそこまで落とすことは無いので化学と下限ラインが同じく85点としました。

あとはこの点数を目安にひたすら模試や過去問をやり、この点数に近づけるだけです。各科目の勉強法については今執筆中ですのでしばしお待ちください。今日もお読みいただきありがとうございます。